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矯正歯科2024/01/12

舌側矯正装置の接着方法と技工

舌側矯正装置の接着方法と技工

 岡山市のうえき矯正歯科です。
今回は舌側矯正装置の接着方法と技工についてご紹介します。
表側矯正と舌側矯正では、ブラケットの接着方法に違いがあります。

ダイレクトボンディングとインダイレクトボンディング

表側矯正では通常、個々の歯につけるブラケットは直接歯に接着します。この方法をダイレクトボンディング法といいます。
ブラケットをつける位置は、歯の中央、あるいは切端から何mmと決められています。(テクニックや製品による違いがあります。)
一方舌側矯正では、歯の裏側を直視するのが難しく、凹凸のある形状であるためブラケットをダイレクトボンディング法で正しい位置に接着することは困難です。
そして最も重要なことなのですが、抜歯症例における前歯の後方移動時に、前歯が舌側へ倒れこむ力がかかるため、これに抵抗するようにあらかじめブラケットの角度を調整しておく必要があります。

インダイレクトボンディング法

歯型から歯を分割し、治療中の反作用を想定した予測模型を作成します。予測模型上でアーチワイヤーを基準とし、ブラケットをつける位置を決定します。
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ブラケットの位置を決定したら、各ブラケットを樹脂で固定します(個歯トレー)。
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個歯トレーを口腔内に入れて歯に接着します。こうして予測模型上のブラケットの位置を口腔内で再現できます。
この一連の接着技法をインダイレクトボンディング法といいます。

※口腔内スキャナーでデータを採取し、コンピューターで予測模型を作成する方法もあります。
※表側矯正でもインダイレクトボンディング法を用いられている医院や先生もおられます。

インダイレクトボンディング法の技工には精密さが求められ、舌側矯正治療特有の反作用を防ぐために必要不可欠な作業工程です。

以上、舌側矯正装置の接着方法と技工についてご紹介しました。

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舌側矯正