矯正治療例-下顎前突(混合歯列期)

岡山市のうえき歯科・矯正歯科です。

許可をいただいた患者さんの治療例をご紹介します。

症例

6歳女児。受け口を主訴として来院されました。

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右側の乳犬歯から左側の第二乳臼歯にかけて反対咬合を呈していました。

検査の結果、上顎の歯列は横幅が狭く、上顎骨は頭の位置に対して後方に位置していました。

治療方針と治療結果

まず、全体のむし歯の治療を行いながら、上顎に夜間のみ拡大プレートを使用しました。

上下歯列の幅がある程度そろったのち、上顎にフック付きリンガルアーチを装着し、夜間のみ上顎前方牽引装置を使用しました。

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拡大プレートは8か月、上顎前方牽引装置は11か月使用しました。

側方歯は交換中ですが、前歯部の咬み合わせは正常咬合となり、横顔も改善しました。

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顎の成長と下顎前突の治療時期

顎の成長ピークの時期は、上下顎骨で異なります。

上顎骨は頭部に近いことから、小学校低学年(6~8歳)にはすでに成人の70%ほどに成長します。 

一方、下顎骨は身長が伸びる時期(おおよそ12歳ころ)に大きく成長します。

上顎骨が大きく成長するはずの時期に反対咬合があると、前方への成長が抑制されてしまう可能性があります。そうなると、下顎骨が成長する時期には反対咬合の度合いが大きくなってしまいます。

 

上顎骨の成長が終了した後の下顎前突治療には外科矯正も選択肢に入ってきます。

今回のように早期に治療を開始し上下顎骨のより自然な成長を促すことができれば、短期間で十分な治療効果が得られる可能性が高くなります。

 

 

当院の治療例はホームページ内にも掲載しています。是非ご覧ください。

うえき歯科・矯正歯科 治療例

 

 

 

 

 

舌側矯正治療例-楽器演奏者

岡山市のうえき歯科・矯正歯科です。

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症例

12歳女子。前歯の並びを主訴に来院されました。

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レントゲン検査の所見では、下顎骨がやや小さく、前歯の唇側傾斜が認められました。

治療方針と治療結果

上下左右の第一小臼歯の抜歯を伴うマルチブラケットシステムによる治療を行うことになりました。

患者さんは吹奏楽部でクラリネットを演奏しており、下顎の表にブラケットをつけると音を出すのが難しくなるかもしれないとのことだったので、下顎前歯部は舌側矯正(裏側矯正)を行うことにしました。

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治療期間は1年10か月でした。

吹奏楽と矯正装置

クラリネットやサックスなどの木管楽器は、楽器のマウスピースを口にくわえる際に下口唇を内側に巻き込むため、下顎表側のブラケットが邪魔になることがあります。

また、トランペットやホルンなどの金管楽器では、マウスピースを唇に押し当てるため、上下ともに表の装置では音が出にくいことがあります。

 

吹奏楽をされる方は、舌側矯正(裏側矯正)を検討されてみてはいかがでしょうか。楽器の音色も美しく変わるかもしれません。

 

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矯正治療例 舌側矯正

矯正治療例-片側前歯の突出

岡山市のうえき歯科・矯正歯科です。

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症例

9歳女子。片方の前歯が出ていることを主訴に来院されました。

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左上の前歯だけが前に突出して生えてきて、ずっと位置が変わらないとのことでした。写真ではわかりにくいですが、楽に口を閉じてもらうと、左上の前歯一本だけ見えてしまう状態でした。

普段から口がポカンと開いていることが多いとのことでした。

他の部位に大きな歯列不正はみられず、またレントゲン検査において骨格的な異常はありませんでした。

治療方針と治療結果

上顎にリンガルアーチを装着、左上中切歯の裏には金属のボタンを付与し、ゴムの力で歯を内側に移動することにしました。c52

治療期間は3か月でした。

永久歯がすべて生えそろうまでは、口腔周囲筋のトレーニングと経過観察を続けていきます。

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前歯の位置異常

前歯が一方のみ突出してしまった原因を特定することは難しいのですが、乳前歯の打撲や晩期残存などが原因の一つと考えられます。

口を閉じ鼻呼吸がしっかりできれば、突出している歯でも口唇の力である程度良い位置に歯が動いてくれる場合があります。

しかし今回は、口がポカンと開く習慣があった上に、楽に口を閉じたときに下口唇上に歯が乗っていたため、それもかなわなかったと考えられます。

矯正装置の装着期間は3か月でした。

一本だけの歯の位置異常は、今回のように短期間での改善が可能であることが多いです。

当院では、矯正治療に筋機能トレーニングを組み込んだ包括治療を行っています。お子様の口がよく開いてて歯並びも気になるという方は、是非一度ご相談ください。

 

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うえき歯科・矯正歯科 治療例

矯正治療例-成長期の上顎前突

岡山市のうえき歯科・矯正歯科です。

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症例

11歳男子。上の前歯が出ていることを主訴に来院されました。

乳歯は全て永久歯に生え変わっていました。かみ合わせが深く、咬み合わせたときに下の前歯は上の歯ぐきに当たっていました。

レントゲン検査の結果、上顎骨の位置と大きさは標準的でした。下顎骨はやや小さく、後方に位置しており、顎が引けている状態でした。

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治療方針と治療結果

まだ成長期のピークを迎えておらず、下顎骨の前方への成長が見込まれることから、取り外しの装置(機能的矯正装置;アクチベーター)によって下顎骨の成長促進を行うと同時に、かみ合わせを浅くすることにしました。

装置は夜間のみ使用してもらいました。治療期間は一年半でした。

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かみ合わせは浅くなり、深く噛み込んでいた下顎前歯は標準的な位置へと改善しました。

下顎骨が成長したことによって出っ歯は改善され、良好な横顔になりました。

本人、ご両親とも仕上げのブラケット治療は希望されず、取り外しの装置だけで矯正治療を終了しました。

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深いかみ合わせの弊害

下顎骨の成長する時期は、身長が大きく伸びる時期とリンクしており、だいたい11歳から14歳頃に大きく成長します。

この時期に、かみ合わせが深いことなどにより顎の動きが抑制されると、下顎骨の成長が阻害され十分な成長が遂げられなくなってしまうことがあります。

この患者さんでは臼歯を伸ばす(挺出させる)ことによって前歯のかみ合わせを浅くし、下顎骨を本来成長するべき位置まで前方誘導することができました。

かみ合わせが深い成長期の上顎前突症例には、機能的矯正装置が有効です。

 

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うえき歯科・矯正歯科 治療例

矯正治療例-歯周病と顎関節症を伴う叢生

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症例

32歳の女性。歯のガタガタが気になることと、顎が痛いことを主訴に来院されました。

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年とともにガタガタが大きくなり、噛み合わせが悪くなってきたとのことでした。口を大きく開けることができず、顎が痛い、いわゆる顎関節症の症状がありました。

また全体的に歯周病があり、その影響で多くの歯が前方へ傾いていました。

治療方針

矯正治療を行う前に、まずは顎関節症を落ち着かせ、同時に歯周病の治療を行うことにしました。

半年間、スプリント(顎関節症用のマウスピース)を夜間使用してもらいました。

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また、口腔清掃を1〜2週間に一度行い、歯周病を徹底的に抑えました。

半年後、上下左右の小臼歯を一本ずつ抜歯しマルチブラケットシステムで矯正治療を開始しました。

治療結果

治療期間は2年11か月でした。

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顎関節症の症状は無くなり、開口量が増えました。歯周病も進行することなく、歯肉の引き締まった状態を維持できています。

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歯周病と矯正治療

歯周病が進行すると、骨が吸収して歯がぐらぐらし始め、やがて傾いてきます。

歯周病の歯に矯正力をかけると、歯周病を悪化させてしまいます。矯正治療を始める前に歯周病を治癒しておくことが大事です。

もちろん矯正治療中も歯垢がたまらないようにブラッシングを頑張っていただく必要があります。

顎関節症と矯正治療

顎関節症の原因には色々ありますが、顎関節に大きな負担がかかることにより発症します。今回は歯周病によって臼歯の咬み合わせが乱れてしまったことがその要因となった可能性があります。

顎関節症の治療は、まず顎関節の負担を取り除くように全部の歯が均等に接触するスプリントを使用します。これを数か月間使用すると、顎関節にとって楽な位置へと咬み合わせが変化してきます。

この「顎関節にとって楽な位置で臼歯の咬み合わせを作ること」が顎関節症の治療であり、矯正治療のゴールであると言えます。

 

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うえき歯科・矯正歯科   治療例

矯正治療例-外傷と叢生

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症例

13歳女性。前歯のならびが気になることを主訴として来院されました。

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乳歯の頃に上の前歯をぶつけたことがあり、永久歯が変に生えてきたとのことでした。

口が閉じにくく、閉じるとオトガイ部の緊張が認められました。

レントゲン検査では、下顎がやや下がった状態(アゴの引けた状態)で、前歯は上下とも唇側に傾斜していました。

治療方針と治療結果

上顎第一小臼歯、下顎第二小臼歯を抜歯し、マルチブラケットシステムによる治療を行いました。上顎の抜歯スペースは前歯を歯列内に入れるために使い、下顎は大臼歯の前方移動に利用しました。

治療期間は2年3か月でした。

上の前歯のならびは著しく改善し、歯肉の形もほぼ同じ高さまで回復しました。下顎大臼歯は前方へ移動させ良好なかみ合わせとなりました。

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外傷と歯並び

乳歯の外傷によって永久歯が変な位置に生えてきたり、生えないまま顎骨のなかに埋伏したりすることがあります。この患者さんの場合、埋伏することなく歯根の長さも問題なかったので、スペースを確保することによってすぐに良い位置に移動することができました。

もちろん、埋伏歯の場合でも牽引して良い位置に移動することができます。

矯正治療による下顎の移動

下顎にはガタガタは無かったのですが、小臼歯を抜歯して大臼歯の前方移動を行いました。このことにより、臼歯のかみ合わせを良くすると同時に、写真だけでは分かりにくいですが下顎骨を前上方に回転させ、アゴの引けた感じを改善させることができました。

矯正治療では臼歯の移動により下顎の位置を回転させ、顔の輪郭も数ミリ程度変化させることができます。

 

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矯正治療例-開咬を伴う上顎前突

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症例

14歳女性、前歯が出ていることを主訴に来院されました。上下の前歯で物が噛み切れないとのことでした。

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麺類を噛みきるときは上の歯と舌、あるいは下唇で挟んで噛み切るとのことでした。普段から口がポカンと開いていることが多く、口で呼吸をする癖がありました。

上の前歯は前方へ突出しており、唇を閉じるとオトガイ部(下あごの先)に緊張が認められました。

レントゲン検査では上顎がやや大きく、また上下の前歯は唇側へ傾斜していました。

治療方針と治療結果

上顎第一小臼歯、下顎第二小臼歯の抜歯によってスペースを作り、マルチブラケットシステムで上の前歯を後方に下げつつ、臼歯のかみ合わせを改善することにしました。

矯正治療と併行して、口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングと、口を閉じることの意識づけを頑張ってもらいました。

治療期間は2年4か月でした。突出していた上の前歯は後方へ移動し正常な角度となりました。唇が閉じやすくなり良好な側貌と自然なスマイルが獲得されました。

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口腔周囲筋と歯の位置

歯の位置は、内側から舌が押す力と、外から口の周りの筋肉が抑える力の、均衡する位置におさまります。口が常に開いていたり口を閉じる筋肉の弱いと、前歯は唇のほうへ傾いてしまいます。

この患者さんはトレーニングをかなり頑張ってくれたことによって、口を閉じる習慣と、舌を含む口腔周囲筋の正常な機能が獲得できたものと考えられます。

現在装置を外してから3年が経過しましたが後戻りは無く、かみ合わせは安定しています。

 

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