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矯正歯科2023/10/18

パラタルアーチのトラブルと対処法

パラタルアーチのトラブルと対処法
 岡山市のうえき矯正歯科です。

今回はパラタルアーチで起こりうるトラブルとその対処法についてご紹介します。
パラタルアーチはマルチブラケットシステムの付加装置として用いることが多い装置です。固定式装置であるためトラブルがあったときには注意が必要です。

食事時の注意点

粘着性のあるものを噛むと脱離することがあります。また、硬いものを強く噛むと装置が変形することがあるので、慣れるまでは少し注意が必要となります。

起こりうるトラブルと対処法

①滑舌に影響することがある
装着時にはどうしても違和感やしゃべりにくさがあります。個人差はありますが、ほとんどの方は慣れると問題なく会話することが可能です。

②バンドの脱離
キャラメルやお餅など、粘着性のあるものを一気に噛むとバンドごと歯から脱離してしまうことがあります。ご自身でつけなおすことは難しいため受診が必要となります。

③バンド部に舌が当たって痛い
バンド周囲に連結装置を用いる場合に、舌の側面が当たって痛いことがあります。ブラケット保護用のワックス(粘土状の材料)を張り付けることで痛みは緩和できます。
ストッパーが出て当たっているときは、爪や歯ブラシの持つ部分などで押し込むなどの応急処置が可能です。

④アーチ部が上あごに当たって痛い
歯が動くにつれて、アーチ部分が上あごに当たり始め、粘膜が腫れて痛みになることがあります。この場合は応急処置はできないため早めの受診が必要です。

⑤アーチ部が舌に当たって痛い
大臼歯を圧下するためにわざと舌圧を利用することがありますが、そうでない場合や舌の痛みが大きい場合には形状の修正が必要です。

⑥歯磨きがしにくい
バンドをセットする際にむし歯予防の成分を含むセメントを使用しますが、装置の周りには汚れがたまりやすいため念入りに歯磨きをする必要があります。タフトブラシなど形状が細いものを使用すると効率よくブラッシングできます。

パラタルアーチで起こりうるトラブルとその対処法についてご紹介しました。
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